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3年後の姿を知りたい

ドイツに赴任して、早いものでもう1年半が経過しようとしている。

俺は東京でも3年半、ドイツ人が半数を占めるドイツ系の会社にいたことがあるし、その拠点の社員の人数も今と同じくらいだった。当時からのつてで、ドイツ人ないしドイツ系の友人は今でも数多い。

だから、ドイツ人気質はある程度わかっているつもりだったし、ドイツに住むことや経営することが初めてでも、赴任当初それほど不安はなかった。

でも、実際は。。。。全然違った。というか、俺は何もわかっていなかった。

理由は単純。当時は俺は『上の人』じゃなかったから。ドイツ人社員が『上の人』にどういう期待をしているかなんて、わかりっこなかったのだ ヽ('ー`)ノ

ドイツ人のコミュニケーションは、とても直接的だ。自分の要求はまっすぐはっきりと口にするし、その理由もはっきりと言う。相手が上司でも同じこと。相手の立場に遠慮して。。。なんてことはない。

その要求理由は、彼なりないし彼女なりには、完全な整合性と合理性があるものと信じ込んでいることが多い。まず要求をバーっと言って、ついで理由を述べてくる。

しかし、その理由が第三者から見ても合理的であるかどうかは別の問題。合理的とは思えない場合、時間をちゃんと割いて正面から議論してあげることが必要だ。彼らは男性も女性もとてもロジカルで、自分の考え方・生き方をしっかり持っているので、議論にちゃんとついてくる。なんとなく日々流されるように生きている。。。なんて人は、ほとんど見当たらない社会なように感じる。

こちらの考えとの違いがどこにあるか明確にさせて、そのポイントだけ、どっちが正しいか正面対決すればいい。そうすれば、たとえ自分の主張が通らなくても、ちゃんと納得してくれる。ある意味、男性的な論理思考をもっと徹底追求すればいい。

ドイツにしばらく働いていると、コミュニケーションは直接的でないといけないと思い込んでくる。論点が何であっても、まず自分の結論を言ってしまい、なぜそう思うかは後で説明すればいいんじゃないかって。

でもやがて、これは大きな間違いだと気づいた。もし日本の企業社会でそれをやったら大変なことになる。実際、大変なことになりかけたこともあった。Aちゃんに対しても、「言われないことは考慮しない」みたい態度に出ると、当然トラブルの元になる。ちゃんと相手の立場をわきまえなければ。。。

他に驚いたのは、ドイツ人社員がみんな、会社にかなりの長期展望を期待していること。

「会社・事業の3年後の姿がみたい

ということなのだ。

しかも、入社時などに一度説明しただけでは全然足りず、絶えずアップデートした情報を知りたがる。

これにはつい最近まで、ほんと慣れなかったし、信じられなかった。でも、彼らの心をつかみモチベーションを維持するには、とってもとっても大切なキーポイントなようだ。メンタリティーの違いなのだろう。

一方では自分の意見・信条をはっきり言うが、他方、会社の『上』には安心して仕事ができるマクロ環境が長期間継続することを期待するのだ。

日本だったら、日系でも外資系でも、幹部以外の一般社員に、数年間の展望を常にアップデートして伝えるなんてことは考えられない。会社全体がどうなるかは『上の人』に任せて、あとは自分の職務をやり続けるだけで、特段不満なんか出ないと思う。

先日、全員を会議に呼んで、そのような現状アップデートをドイツ仕様で極力具体的な内容を中心に、20分間話した。

全員、すごく真剣に聞いていた。質問は一切出なかった。でも、みんなかなり満足したようで、なんだか全体のやる気も上昇したようだ。

郷に入れば郷に従え。わかっちゃいるけど、実践するのはとても難しい (。。?)

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