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地球温暖化と『現実』

人類が直面している史上最大のチャレンジは、間違いなく地球温暖化だろう。

温暖化『問題』については、世界中で毎日多数の本や記事が書かれ、メディアで報道され、科学研究が発表され、洪水や島の消滅や溶けていく北極のことが報道されている。

各国内や国際会議なんかでも、10年以上前から、知識人や政治家が次々と壇上で熱弁をふるい、対策がいやというほど議論されてきている。環境や平均気温の変化は現実で、ほとんどの人が肌でも感じていると思う。

。。。でも、大気中のCO2濃度はここ数年、どんどん上昇カーブがきつくなり、温暖化と気候変動の悪影響の拡大が止まる兆しは全くない

なぜだろう? 英知を結集できない人類はバカなのか

たぶん、答えはそうじゃない。

俺は、ほとんどの人が「範囲を限定した思考」しかできない今の社会が根源の問題だと思っている。その原因は、先進国では過度の専門化・細分化、発展途上国では教育の不足と目先の利益追求だろう。

それでも、素晴らしいことに、真剣な人は世の中にいっぱいいる。

欧州では科学的分析と論理に基づいてCO2削減を世界で分担しましょうという思考回路。変化に先手を打つ欧州流の冴が、やっと戻ってきた感。

日本の知識人はもっと根源的で、生活が自然から乖離しすぎたことを反省し、大量消費を止めて田舎回帰しましょう思考回路 (政府は硬直的で現実を見ないふりしているから、プレーヤーにカウントする必要なし)。

アメリカや中国は、わかっちゃいるけど今は負担したくないと言ってるわけ。結局は自分たちが一番苦しくなっていってるのに、悪いけど、おバカさんだね (・・、)

。。。バリ国際会議なんかで喧々諤々やって、そのうち妥協案もできて、そのうち実行にも移されていくだろう。でも、世界経済がドンドン拡大していること自体が一番の問題なのだから、これをまず止めない限りは、CO2排出量合計が減っていくなんてことはない。車の燃費が半分になっても、その車を1台ではなく3台販売したら、全く意味がない。

本当の問題は、人間活動の環境負荷が大きくなりすぎて許容量を超えたことにある。だから、経済拡大と消費拡大というドーピングやめ、逆に縮小させる。ちなみに、医療というドーピングで増大した世界人口も多すぎるので、減らしていく。そのためには、人権とか民主主義がどうとか、きれいごとでは済まない。

まあ、ここまでは今、世界中で叫ばれている正論。

問題は、一体いつ解決されるの!? という点だ。

俺は、もっとすごい大被害が世界中で頻発し、先進国の中枢を直撃し震撼させて人々が覚醒し、政府に強硬政策を取らせるまでは、温暖化の機関車は、坂を転げるように加速的に暴走し続けると思っている。

覚醒には、あと5年はかかるだろう。それから、また各国が集まって議論するのに数年、実行されるまでに数年、成果が出るまでに5年。ってことは、2020年くらいまで暴走が続く(=年間CO2排出量が下がらない)ってことだと見ている。

ちょっと注意してみている人なら知ってると思うけど、二酸化炭素というのは排出後1000年間大気中に留まるので、年間CO2排出量が例えゼロになっても、平均気温はどんどん上がり続ける。だから、今はまだ地獄の一丁目と言われている。今後、既に崩れている生態系が急激な変化についていけずメチャメチャになっていき、人の住めない地域が拡大し、人工移動が活発化し、食糧を含め全てが不足していく。

多少ラッキーなら、「解決」は数年くらい早く訪れるかもしれない。でも、現実を直視すると、上記の「方向性」は既に揺るがない事実なのだ。1年後の半導体市況を見通すより、30年後の温暖化の影響を見通す方が、より確実性が高いだろう。

ここで、今の「個人レベル」の考え方を見てみよう。

欧州では、『社会全体が連帯して解決すべきだけど自分個人の懐が痛むのは嫌だ』という、総論賛成各論反対が主流と言っていい。ドイツの市場調査では、最近ガソリン価格が高騰したので家計圧迫を避けるため政府がガソリン税を下げるべきと答えた人が90%。さらには、自分が休暇に行く時には航空機からCO2が大量排出されることは厭わないと答えた人が90%。環境先進国なんて言うけど、一皮むけばエゴむき出しで、こんなもんだ。

日本には、『ナイーブ派』が多いと思う。じゃあ、マイ・バックを持って買い物に行こうかなあとか、役所で冷房温度を上げたので汗をかきすぎて、仕事に集中できないとか。なんか、かわいらしい反応だけど、まあ、この調子だと、あまり全体観を見据えた思考は期待できないね ヾ(^^;;

アメリカっていうところはおもしろくて、すごく短絡的。ガソリンが高くなったらイラクを征服できないなら、バイオディーゼルでいいじゃん! えっ、食品価格に影響する? じゃあまた考えようぜ、みたいなノリ。自然を征服して消費文明を世界にまき散らした彼らは、今、最後の抵抗をしているが、無駄骨に終わることは確実。。。

先進国の市民は、なぜこんな反応をするのか? 

それは、本当の将来像を知らないからだ。見ようとすればネット上などに情報があふれる現代社会。それは、見ようとする者を妨げないけど、現実に目をそむけようとする者にも優しい。無知ほど恐ろしいものはない。

先日ある会合で会った人から、夕食の席で、あと10年ほどで引退するので北イタリアに家を買いたいと言われた。

。。。えっ イタリア!? 今すでにイタリアにいるならともかく、ドイツにいるのに、今から30年以上も住む個人資産を、イタリアやスペインに購入しようとするなんて、俺には絶対に信じられない(とはさすがに言わなかったけど)。

だって、これ、知らないの?? 欧州環境庁が2004年に作った資料で、2080年の平均気温が1961年~80年平均と比べて何度上がるか示したものだ。

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北イタリアやスペインを見てほしい。軒並み、3.0~4.5度の上昇だ。3度以上の気温上昇というのは、多くの科学者が指摘しているように、文字通りの地獄を意味する。環境の変化に生態系がついていけず全体が瓦解していく上、天災も激増。イタリア、スペイン、ギリシアでは今年は高温で山火事が異常に多く、砂漠化の波も押し寄せている。

しかも、これは2004年の古い資料だ。確か今月のプレスでは、北極の溶け方は科学者が想像していた最悪のペースよりもさらに早いという。だから、気温が3.0~4.5度上がる日は、2080年じゃなくて、2060年くらいに早まっても全然不思議じゃない。

日本だって同じだ。2030年には東京の熱帯夜は3倍になるという。

2030年といえば、『覚醒』から20年後だ。アメリカの影と産業界の間でフラフラしている日本の官僚も、さすがに「ガイアツ」で厳しい環境税や政策を取らされているだろうから、冷房などのエネルギーコストも非常に高くなっているだろう。だから、企業も東京への集中を見直し、北の方に徐々に分散していくだろう。

生活しているだけで暑さで息がつまりそうになる、しかもコスト増。そんな暮らしにくくなる場所に、短期の投資資産ならともかく、自分の家を買うとか、そこまで考えてから決定したほうがいいだろう。

最大の防衛は攻撃だと言う。

変化が起きているときには、それをまずちゃんと理解して知り、それから行動(攻撃)することが大切だ。学び考える時間を惜しむべきじゃないと思う。

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コメント

相変わらず、舌鋒鋭く斬ってますね(笑)。

「学び考える時間を惜しむべきじゃないと思う。」← 本当にもっともなことだけれども、大多数の人は日常の目まぐるしさに追われてそんな余裕がないのかもしれない。いや、むしろ忙しさを言い訳に、何かおかしいと感じながらも考えることを避けている人の方が多いのかも。


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