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金融の都フランクフルト

フランクフルトにはドイツを代表する金融機関が高層ビルに本社を構えており、それをサポートする各種のサービス業が栄えている。その意味ではベルリンは全くの地方都市であり、金融と言えば地元の会社や個人へのリテールくらいしかなく、決定・決済機能はフランクフルトを中心とする西ドイツの本社に集中している。

ドイツの首都はベルリン。でもドイツ金融の中心はフランクフルトだ。

街として面白くないフランクフルトには仕事上で行くことが多いが、さすが「ドイツ金融の都」だけあって、東京のドイツ弁護士事務所時代の友人の多くが住んでいる。フランクフルトに行けば寂しくない!ってことで、Aちゃんがベルリンに帰って来る前に行った際、3人(組)くらいの友人にまとめて会ってきたよ (@^^)ゞ

弁護士事務所時代の友人達だから、ほとんどはドイツ弁護士だ。さすが「金融の都」であり、彼らはそれぞれの専門分野で各種証券化ビジネス、プライベート・エクイティー関係のM&Aアドバイザリー、保険商品開発、株式トレードなど、「中枢の金融業」を手がけている。

俺の仕事上にも直接関係あることだけど、距離があるために、そういうことを手がける人たちと〝日常会っての〟コンタクトはない。だから彼らの話は新鮮だ。だってベルリンにはまともな金融産業は存在せず、例えベルリンの不動産を買っても金融関係はロンドンないしフランクフルト経由になるのが通常だから。。。

金融業が膨張して起きた今回の世界経済恐慌。「ドイツ金融の都」たるフランクフルトの打撃もさぞ大きいのか?? 結論から言うと、「かなり厳しく、生き残り合戦になっている」ってところだろう。

金融機関で株式トレードに関わっているある友人Hさんは、

「株式売買注文がすごい勢いで減っていて、以前の2割くらいになっている

という。このままだと支店の維持費用すら賄えない危機的状態で、事業統合は避けられないようだ。

大手弁護士事務所に勤めるドイツ弁護士の友人O君は、拡張工事中の事務所の中を案内してくれた。フランクフルトだけで弁護士120人を抱える大手事務所だが、仕事の量は以前より若干減っていると言う。でも、

「かえってゆとりができて、余裕を持って仕事にあたれるし、将来の自分のキャリアパスのために講演会を主催したりもできるようになった」

と喜んでいた。

証券化ビジネスのうち不動産などを対象とするものは動きが止まっているが売掛金証券化はまだ活発に行われているから、上顧客のついている事務所なら仕事的には十分回ると言う。なるほど、そうだよね。でも彼らのローンチしようとしている「知的財産権の証券化」が今の市場環境で果たしてうまくいくか? 成功したらたいしたもんだなあ~

なんせ前回2年ほど前にO君に会った時は、疲れきってやつれていたのに驚いていたものだ。当時は特に不動産投資ブームがピークに達していた。深夜帰りで土日もない過酷な労働に心身ともに疲れ果てていたのだ。

最近結婚したO君は、突然依頼が入る弁護士稼業を二人で続けながらも、プライベートも幸せそうだったよ (* v v)。  

しかし会社が法的整理に入った保険会社で勤務している友人もいるし、フランクフルト金融業・周辺業での選別は確実に進んでいる。

そこで 不況に強いのは、やっぱり官業

国際キャリア弁護士から転進して最近フランクフルトの大学教授(!)になった友人M君から、教授室・講堂・図書館を案内してもらったが、その立派さには驚いたFrankfurt2Frankfurt1

ドイツらしくどっしりしたネオ・ゴシックの建物が次々新築されており、研究予算も潤沢なんだって。ドイツ人の多くが20代後半を過ごす大学と言う名の快適な空間は、こうして国家によってしっかり保護されているのだ。

Frankfurt3_2 でも金儲けが全ての実業と違って、大学の教授間には「弱いものいじめ」や「若手いじめ」もあって、いろいろ大変なんだってさ それでも「誰がどれだけ儲けるか」だけをラットレースのように競争させる大手法律事務所に比べると、今は時間も自由だし、とても幸せらしい。彼も最近新しい彼女ができていたなあ *^_^*

人生いろいろ。でも経済が悪化することは個人生活的にはポジティブに作用することもあるっていういい例を、俺は自分のこと以外でもしっかり確認できて、なんか安心してしまった。

次回は久しぶりにベルリンのことを書くね!

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