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帰国フィーバー冷め易し!?

光陰矢の如し...

日本に戻って早くも1ヵ月半が経過し、「蜜月」時代は終わりを告げようとしている。

3年間母国を離れていたというのは、時間軸の加速している現代社会においては結構長い時間だ。平均で年に3回程度は仕事やプライベートで帰国していたとは言っても、日本で「生活」するというのは、もはや異文化体験の域である。

日本社会が外見的ないし質的に劇的に変わったとは思わない。3年前に比べて劇的に変わったのは、むしろ俺の方だ。なんたってドイツ赴任前には「生活らしい生活」をせずに典型的独身生活をしていたものだから、そりゃ致し方ない 笑

東京を「再発見」するのに世田谷はベスト・スポットのひとつであろう。洗練されていて、日本で言う「洋モノ」の品揃えがとにかく豊富だ。

ベルリンでよくやっていたように、朝起きてまず焼きたてのパンを買いにベーカリーに行き、低温殺菌の成分無調整牛乳を沸かしてアール・グレーを入れてたしなむことは、世田谷でも同じように可能である。パンやミルクやティーの味や質も落とさずに。これはいい場所に住んだものだ。ヨーロッパから帰ってきて「体を慣らす」にも適した生活環境だろう。

ドイツが嫌いだったわけじゃなくて楽しかったことは間違いないんだけど、それにしても、帰国した時のうれしさといったら、計り知れないものがあった。ここ1ヵ月半くらい、ニッポン社会と俺は、まさしく「蜜月」状態だったってわけだ。日本でしかできない実体験を目の前に心が躍った。自分が勝手に盛り上がっているわけだから、片思いかどうかなんて関係ない。短期の恋って、そういうもんでしょ 笑

例えば、おいしいものを発見しては食べまくって、一人でオタクのように感動を覚えて感慨にふけっていた。駅のソバや牛丼、ラーメンが夢のようにおいしく、夜はお腹もすいていないのに「便利さと味に惹かれて」コンビニでおにぎりを買って全部の味を試していたりした。

どこでも必ず素敵な味だけれど、さすがにグルメの町二子玉川のレベルは高く、食の感動を味わうためによく行ったもんだ。ラーメン特集の雑誌をカバンにしのばせて巡るに到るまで、食にこだわるニッポン社会を徹底して楽しんだ。

喫茶店に入るときには財布をこれみよがしにテーブルの上に置いて本を読み、電車に乗るときはカバンをこれみよがしに棚の上に置いて眠った。「さあ、ご自由に取ってください!無理でしょう!?」と自分に言い聞かせ、仮説を立証して自己満足するってことだけが目的だ。単に、世界でも特異な巨大都市トーキョーの究極の安全・安心を、心ゆくまで満喫したかったのである。もちろん、予想通り何も起きなかったよ。

スーパーなどで何かを購入するときには、あえて相手の顔を見ずに言われた金額を黙ってレジに出し、レシートの受領を求める声を無視して立ち去ってみたり、逆に、相手の顔をじっくり見て「ありがとうございます!」と心を込めたスマイルで返してみたりした。

どっちをやっても相手のリアクションは同じコマーシャル・スマイルだし、どうせ懇切丁寧にマニュアル通りやってくれるでしょ。みなさん、感情を表に出さない教育を受けてます、しっかりと徹底的にね。

「面倒くさいから」気持ちを交わす必要もなく、とにかく一律サービスが提供される日本社会の社員教育の「底固さ」を試してみたかったのだ。結論は‥‥みなさん、かなり毒されてますねえ~

逆に、どこか少しでもサービスが悪いと、丁寧かつ強い口調で「すぐに上司を出せ」風の言い方をして若い子たちをちょっといじめてみたり、彼らがスゴスゴと引くのを見て、これまた悦に浸ったりした。

携帯電話の契約応対なんか、典型だ。客にどやされて、とりあえず畏まるないし謝るのは日本人の得意技であり、それをさらに社員教育で徹底させられている。めちゃくちゃ腰は低いけど、自分たちのやっているサービスの本当の意味をちゃんと理解していないから、彼らは「あとで上司に怒られることを恐れて」単にメチャメチャにびびるわけだ。

みなさん、考えが甘いです。謝ればいいってもんじゃないでしょ。

こういう強硬な「体験」ができる前提は、物理的に日本にいること、プラス、自分が(特に外見的に)日本人であることが前提になる。もし自分(=顧客)が「外人」なら、いくらあまちゃんの日本でもここまで露骨に図々しくはできないし、相手もそこまで真剣に恐縮しないからだ。

外人と話すたびに痛感するが、日本社会で生きる際にニッポン人であることはとてつもない武器になる。おまけに日本のパスポートは強く日本のイメージが一般的にいいものだから、国外でも自然に得をするわけだ。ああ、日本人でラッキー!と心から感謝できる瞬間には事欠かない(注:ただし、前世は日本人じゃなかった可能性高し)。

まっ、日本であまり派手に濫用すると純朴な彼らがかわいそうなので、もうそろそろ打ち止めにするけど...

次回は、興奮冷めて最近気づいてきた、日本社会の諸問題についてで~す!

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