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超真面目!ドイツ人の有給消化

ドイツに長期出張を繰り返しているとつくづく思うのだけど、ドイツ人ってほんとに忠実で真面目だ。その律儀さは、日本人でも遠く及ばないものがある。

例の一つは有給休暇だ。

ドイツのホワイトカラーや労働者は、平均年間30日の有給休暇の権利がある。1年間に6週間は休むということだから寛大だ。

どの部署でもいつも誰かが休暇で休んでいることがあり、7月後半から8月や12月後半などは閑散としているのが普通である。

まあここまでは、欧州ならどの国でも似通っているといっていいだろう。

しかしドイツで面白いのは、有給休暇は取る権利があるだけではなく、取らなければいけないと認識されていることだ。年末が迫ってくる今頃は、これが意外に全社的に問題になってくる。

日本の会社でも有給を取りましょうとか、年に1度は長期連続休暇(たった3日間とか5日間とかのこと!)を取りましょうとか、スローガンは流れているものだけど、有給を消化する義務などは実際はないよね。しかしドイツは全く異なる。

今頃の11月には、各人の有給休暇がまだ1週間分~2週間分(つまり全体の3分の1とか6分の1)残っているから、これをみんな消化してしまおうとする。するとマンパワーが足りなくなり、営業に回れない!生産が追いつかない!電話対応ができない!決算が間に合わない!など、大変な騒動になってしまうのだ。

通常なら休暇は翌年に繰り越せる場合が多いけれど、一定の契約状況では今年中に全部を取り切らなければならず、繰り越す場合には面倒な手続が待っている。

年末に向けてはクリスマス商談など需要期であり、会社の継続のためには各部署とも業務が円滑に回らなければならない。しかし個人の権利と義務は歴然として存在し、こちらも立てなければならない。

その辺りの調整をして会社がちゃんと回るようにすることは、経営の大事な仕事である。ただ、この「調整」には多大な時間が取られてしまうのだ。

「うちのXX部では、Aさんの休暇が来週から7日、Bさんはあと2週間病欠予定、Cさんは今週はまだ休暇中で出社は来週です。私は2週間後から2週間休暇の予定です。これではうちの部は回りません。どうしましょうか?」

忙しい業務の合間を縫ってやってくる部門長の顔は、真剣そのものだ

解決法はいろいろある。残存休暇の一部を来年に回す特別許可を出す、テンプスタッフを雇う(!)、業務を他部署に移すなどだが、どれも簡単にできるものではなく別の部署との調整が必要になる。

日本なら、受注がたくさん来ているのだからみんなで一致団結して頑張ろうという掛け声だけで十分であり、休暇など問題にすらならない。しかしドイツのやり方は、規則と権利と義務の全て尊重しながら、個人・各部署・経営の都合を「調整」して折り合いをつけるという、大人同士の真面目な作業だ。

想像できると思うけど、こうして議論を重ねることに費やす時間は、決して少なくない。

しかし、調和して整合の取れた「完成版休暇プラン」を目指し、頑張って議論を重ねる部長たちの顔があまりに大真面目なので、いつのまにかほほえましく応援してしまっている自分がいることに気づく (^.^;  

そう、解決法を見つけたときの彼らの充実した顔つきを見ていると、ついつい情が移ってしまうよねえ~

真面目な彼らは、休暇に出ても仕事になるべく支障がないように手配するため、自分の休暇前の時期には必死に形相を変えて仕事に打ち込む。その集中力にはすごいものがある。

「来週から休暇だから、今は時間がとっても足りないの!」

そう言いつつわき目も振らずに頑張っている社員を見ると、こちらもつい声援を送ってしまうのだ。確かに、ダラダラやるよりもずっと効率的なはずだ。

さて、俺も真面目に休暇計画を立てようっと!

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