無料ブログはココログ

« 深夜の庭の花たち | トップページ | イチゴ狩り »

日本の役所の「すごい改革」

週末、日本人街で有名なデュッセルドルフに遊びに行き、Hotel Nikkoに泊まっていたのだが、そこでとても久しぶりにJSTVを見た

JSTVは欧州で日本の番組が視聴できるものであり、ケーブル会社が日本の民放やNHKの番組を適度に組み合わせて提供している。月額料金が少なくとも50ユーロ(=6,000円)と高額なため、ほとんどの番組がネットで見れるようになった現在では、ある程度以上の年齢層の駐在員しか利用していないようだ。

震災後初めて見たので、どんな番組をやっているのかに興味があったのであるが、予想通り半分程度の番組は震災・節電・放射能に何らかの関係のあるものだった。

そのなかで、どこだったか忘れたが、ある地方の役所の取り組みが紹介されていた。

「今年の夏は25%節電しなければいけないということが、上の役所から言われているので、対策にもうてんてこまいです。」

”上の役所から言われている”ということは上意下達なのだろう。今の日本社会で何かの策が機能するためには、残念ながらトップダウン以外にないようだ。

ところでこの役所では、”究極の策”として、(電力需要が集中する)水曜の午後を閉庁し、替わりに土曜の午前中を開庁することにしたという。

需要の少ない週末は電気料金も安いわけだから、これにより若干電気料金も安くなる。国全体の節電にも貢献できる。まあ、とりあえず悪くない。

しかし、驚いたのは以下の発言だ。

「我々は、それこそ断腸の思いでこれを決断したんですよ。庁内でも議論に議論を重ね、市民サービスの低下につながらないかどうかを討議したのですが、やむを得ずこの策に至りました。」

あいた口がふさがらないとは、このことだ。・・・・水曜の午後を閉庁して、替わりに土曜の午前を開けたら、喜ぶ市民こそあれど、困る人などほとんど出るはずはないからだ。だって、どうしても平日の午後に行きたい人には月・火・木・金が開いているわけだし、多くの共働きの家庭にとっては土曜の午前が開いているというのは、間違いなく吉方だ。

だいたい、日本では土日は商業施設の大半が稼ぎ時であるというのに、土日の営業に最後まで抵抗していたのが役所である。

しかしいつもながら、日本の行政の腰の重さには、あきれて何も言う気力がなくなってしまう。何のデメリットもない、こんな些細で無害な変更ですら、震災で電力網が壊れ、節電が叫ばれ、上級役所から節電を命じられ、慎重に慎重を重ねて議論して断腸の思いでやっと実行できるというのだから・・・ この人たちの頭の固さは、生半可じゃないね。

そのくせ、グッズを買って係員に配るのだけは役所は人一倍早い。シャツがしばらく冷たいままで維持できるますとかなんとか、役所で購入した節電グッズなるもの数種類を得意げに披露している姿が、JSTVに流れていた。

・・・ちょっと待って! でも、本当はもっと単純な方法があるでしょ!!

市役所の人を順番に週に何回か自宅勤務にすれば、電車の使用電力や役所のクーラー代も節約できる。服装も自由にすればいい。バッジをつけれていれば、誰が役所の人であるかはわかるはず。開庁時間も、午後は週に2回くらいだけ開け、その分を夜や週末に振り返ればいい。

でも、若い頃に公務員試験に受かって以来、XX年間ずっと同じ仲間とその町の役場勤務をしている彼らにはなかなか思い浮かばないのだろうし、誰かに言われても「はあ~、それはそうですけど、現実には・・・」と尻込みしてしまうばかりなのであろうことが、目に浮かぶ。

震災被害や電力不足を乗り越えるために、日本人みんなが力をあわせている姿を放映することは、もちろん素晴らしい。

しかし、実に些細な変更をやっとの思いで実行し、何かすごい改革をやったような気分になっている人たちを見ると、本当におめでたい気分になる。

震災からの立ち上がりは、まだまだ緒についたばかり。これからはもっと意識変革をしながら、頑張ってほしい。

« 深夜の庭の花たち | トップページ | イチゴ狩り »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日本の役所の「すごい改革」:

» 芸能情報満載でお届け!今が旬のお宝動画!流出動画を無料で公開! [アイドルの穴2011 動画を無料でお届け!放送事故も!]
アイドルの穴 スキャンダルから激似のAV動画まで!見放題!無料!放送事故おっぱいポロリ!裏ネタなんでも有! [続きを読む]

« 深夜の庭の花たち | トップページ | イチゴ狩り »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31