マドンナがやって来た!
高校生の頃こそハードロックにはまっていたけど、実はロック・ポップ系のコンサートに一度も行ったことのなかった俺。
そこにやってきたマドンナのワールドツアーのベルリン公演。
そりゃ、行くしかないでしょ!!
ってことで、昨日夜、ついに初コンサートデビューしてしまった (V^-°)
数日前にチケットセンターで購入したのだが、ベルリンは会場が巨大なオリンピック競技場だということもあり、チケットはどの値段の席でもまだ残っているようだった。
さて、夜7時に地下鉄で「オリンピック・スタジアム前」に降り立つと、若者が大勢で一路スタジアムを目指していく。
沿路、屋台などもかなり出て繁盛しているが、やっぱりドイツだから、残念ながらソーセージが中心だった…
さて、初めて見る、かの有名なオリンピック・スタジアム。ヒトラーが1936年のベルリン・オリンピックのために作り、その後ナチスの宣誓式なども行われてきた舞台だ。
ヒトラー特有のネオ・ゴシックの壮大で冷たい建物の前では、2つの塔の間にオリンピックのマークが吊るされているのだが、色がついていないため、全てがグレーだった。これがもしオリンピックマークではなく「Arbeit macht frei(労働すれば自由になる)」なら、強制収容所の雰囲気にそっくりって感じだ。
でも本日はそんな過去を振り返る必要もなく、マドンナのグッズショップに前に人だかりが。
さて、中に入ると、そのでかいこと、でかいこと! いや、ほんと圧巻だ。上のほうの座席を取ったんだけど、7時半公演開始でちゃんと着席していると、前座の下手なドイツのバンドが1時間もダラダラ演奏している間に、下の競技場の立見場所に延々続々と人が入ってくる。まるで蟻のようだ。
待ちくたびれたあげく、9時になってやっと電気が消え、ついにマドンナ登場。7万人収容のスタジアムは8~9割方埋まっている。
予想していたことだけど… すっごい、ちっちゃい!
っていうか、横に大画面スクリーンがあるんだけど、それさえも遠くて表情まではつかみにくい。
もちろん盛り上がったんだけど、あれだけはるか彼方の遠くにいる1人の人間に感情移入するというのは、相当に難しい芸だと思った。
それでも、感動するには十分だった。ステージに車が登場したり、天井から外面が全てCGになっている巨大なコップのようなものが降りてきてその中で歌うマドンナがいたり、目を凝らすような各種の仕掛け、すごいCGなど、これはすごい手の込んだ巨大エンターテインメントだ。
マドンナ自身も、ビデオなどにあるように、本当に常に難しい動きをしながらバックのダンサーともピッチの合った絶妙な動きで立ち回り、なわ跳びしながら歌ったり、観客の目を釘付けにする。さすが世界のスーパースターは違う。
眼下の立ち見席の観客にサーチライトがあたる様子は、もう蟻を通り越してじゅうたんのようだ L(・o・)」
面白かったのは、観客の反応。だんだん盛り上がると座席の人も立ち上がってきたが、昔の曲の時にバーっと盛り上がり、新曲のときは静かにしている。
そう、ここはドイツなのだ。ここではショッピングセンターにビートルズがかかっているくらい、「クラシックなポップ」が好きなお国柄。せっかく新アルバムのプロモーションをしているマドンナだけど、観客の嗜好を知っているみたいで、後半に古い曲を連発して盛り上げていた。最高潮に達したのは、Like a Prayerのときだったかな。
あと、観客の踊り方だけど、ドイツ人たちはまるでディスコにいるような踊り方をする人が多い。そうか、彼らにとってマドンナはディスコの曲なんだ! 歌っている人はほとんどいない。そう、俺の経験でもドイツ人を東京でカラオケに連れて行くと、英語の曲はYesterdayとHey Judeくらいしか歌えない人が多い。
年配の人たちは、体を左右にゆっくり揺らして手を叩いている。これは、ドイツの田舎のお祭りでステージで民族衣装を着て演歌を歌うのを見ている時のような感覚だ。世代違えばリアクション異なるのは、当然か f(^^;)
ということで、ポップコンサート・デビューは無事終了し、11時過ぎ、Aちゃんと帰途に着いたのであった。
マドンナさん、これからまだ30都市以上回るようだけど、この調子で頑張れ!
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